NX Nastran よくあるエラーと対処方法
NX Nastran で解析を実行すると、FATAL ERROR が発生し、解析結果を出力せず、完了してしまうことが あります。
エラーの原因はいろいろありますが、どのような問題が発生したかは FATAL ERROR メッセージを確認することでおおよそ判断することができます。
エラーメッセージの数は非常にたくさんあり、そのすべ てを紹介することが困難ですが、本トッピクスでは解析中によく出会いのエラーコードとその対処方法についてまとめます。
- エラーコード
- 307
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 307 (IFPDRV)
ILLEGAL NAME FOR BULK DATA ENTRY - 意味と対応
モデルのバルクデータカードが正しくないことを示します。
対策) メッセージの指すバルクデータカードを確認し、Femapのモデルで確認してください。なにか正しくない定義が含まれているはずです。
非線形解析では弾塑性カーブの定義や温度依存性の定義が不正な場合、このエラーが発生します。
- エラーコード
- 316.x
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 316 (IFPDRV)
ILLEGAL DATA ON BULK DATA ENTRY %1%2 SORTED ENTRY COUNT = %3
User information:
See Bulk Data entry description in Section 5 of the NX NASTRAN
Quick Reference Guide. If you are using the large field format make
sure the number of entries is even. - 意味と対応
モデルのバルクデータカードが正しくないことを示します。
対策) メッセージの指すバルクデータカードを確認し、Femapのモデルで確認してください。なにか正しくない定義が含まれているはずです。
非線形解析では弾塑性カーブの定義や温度依存性の定義が不正な場合、このエラーが発生します。
- エラーコード
- 350
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 350 (IFS350)
THE FOLLOWING GRID OR SCALAR POINTS ARE SPECIFIED MORE THAN ONCE ON THE BULK DATA ENTRY SHOWN BELOW:
nnnnn - 意味と対応
ノードIDnnnnnが一つの要素の中で2回以上参照されていることを示します。
対策) このノードを参照するエレメントを確認し、修正して下さい。原因のの多くはメッシュの極端なひずみです。
- エラーコード
- 480
- エラーメッセージ
- *** USER INFORMATION MESSAGE 480 (XSEMIN)
JOB TERMINATED DUE TO LACK OF SOL, COMPILE, OR LINK CARDS IN THE EXECUTIVE CONTROL SECTION. - 意味と対応
情報メッセージですが、解析を実行しなかったことを示します。
対策) SOL番号ほか、欠けたカードを追加してください。
原因はSOL番号またはSOLコードを指定しなかったことです。DMAPの指定が不足している場合にもこのエラーが発生します。
- エラーコード
- 601
- エラーメッセージ
- *** USER WARNING/FATAL MESSAGE 601 (IFP1D)
THE KEYWORD ON THE ABOVE CARD TYPE IS ILLEGAL OR MISSPELLED.
User information:
Case Control expects each command to begin with a keyword (usually
4 characters in length). To remove the error, consult the Case Control
command descriptions, Section 4 of the NX NASTRAN Quick Reference
Guide, and spell your request correctly.
This occurs for SURFACE and VOLUME commands that are not in the
OUTPUT(POST) section. - 意味と対応
バルクデータに含まれるカードの書式に問題があり、解析がながれないか、あるいは異常な解を与えることになります。
対策) このメッセージに先行する部分に具体的に不正なカードの情報が出力されているはずです。モデルを確認して下さい。
- エラーコード
- 1003
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 1003 (OPNPFL) UNIT 40 DOES NOT HAVE A CORRESPONDING VALUE IN GRFNUM ARRAY.
- 意味と対応
保存するよう指定されたXDBファイルはすでに存在している。
- エラーコード
- 1012
- エラーメッセージ
- USER FATAL MESSAGE 1012 (GALLOC)
DBSET SCRATCH IS FULL AND NEEDS TO BE EXPANDED.
USER ACTION: SEE THE NX NASTRAN INSTALLATION AND OPERATIONS GUIDE OR TAN 4893 ON THE UGS WEB SITE FOR METHODS TO MAKE LARGER DATABASES.
BIOMSG: ERROR 4276 HAS OCCURRED IN ROUTINE GALLOC , FILE INDEX =0.
STATUS = 0 - 意味と対応
スクラッチデータベース(*.SCR)のサイズが指定またはデフォルトの上限値を超え、さらにSCR300ファイルの制限値を超えた。
対策) スクラッチファイルを拡大します。
- エラーコード
- 1221.2
- エラーメッセージ
- *** USER INFORMATION MESSAGE 1221 (GALLOC)
THE PARTITION OF THE SCRATCH DBSET USED FOR 300-SCRATCH FILES IS FULL.
USER INFORMATION: THE 300-SCRATCH PARTITION WILL NOW SPILL INTO THE DMAP-SCRATCH PARTITION. - 意味と対応
スクラッチデータベース(*.SCR)のサイズが指定またはデフォルトの上限値を超え、さらにSCR300ファイルの制限値を超えた。
- エラーコード
- 1259
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 1259
PREPROCESSOR CONTROL VALIDATION FAILED.%1
*** USER INFORMATION:
THE BULK DATA SECTION OF THE INPUT DATA HAS BEEN CHANGED OR
WAS CREATED ON A DIFFERENT COMPUTER - 意味と対応
Femap with NX Nastranでカード出力後、バルクデータの内容を変更したためライセンスエラーが発生しました。
対策) Femap with NX Nastranではバルクデータ出力時にチェックサムコードを出力します。解析実行時に、このチェックサムコードと入力ファイルのチェックサムをとり、一致しないと解析が流れないプロテクトがかかっています。追加したいカードをInclude文を使って、外部ファイルとして参照させてください。
- エラーコード
- 2016
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 2031 (USRMSG)
ELEMENT %1 UNACCEPTABLE GEOMETRY.
User information:
Possible error on GRID entry or connection entry. - 意味と対応
要素のゆがみが大きすぎ、解析が実行できません。
対策) 要素のゆがみを確認し、修正してください。[ツール]-[チェック]-[ゆがみ]で要素のゆがみを確認します。その部分のメッシュを切り直すか、エレメントを削除し、その周辺の結果は無視します。
- エラーコード
- 2031
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 2016 (USRMSG)
- 意味と対応
このエラーは材料定義に問題がある場合に発生します。
対策) 特性値のない材料カードがないかどうか確認してください。異方性材料で弾性率間の関係式を満足していない場合もその旨のメッセージが出力されるので、それをもとに修正を試みてください。
材料カードのIDが重複している場合にも発生します。
- エラーコード
- 2033
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 2033 (USRMSG)
SINGULAR H-MATRIX FOR ELEMENT %1
User information:
Possible error on GRID entry or connection entry - 意味と対応
2031.0と同じです。要素のゆがみが大きすぎます。
- エラーコード
- 2035
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 2035 (USRMSG)
QUADRILATERAL %1 INTERIOR ANGLE GREATER THAN 180 DEGREES.
User information:
Possible error on connection entry for element. - 意味と対応
四辺形要素の内角が180°以上になっています。
対策) 内角がなるべく90°に近づくようにしてください。少なくとも180°より十分小さくしてください。困難な場合、三角形メッシュにすると良いでしょう。
- エラーコード
- 2037
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 2037.
ILLEGAL GEOMETRY FOR TRIAR ELEMENT WITH ID =%1 - 意味と対応
三角形要素の形状が異常です。
対策) 要素の形状を確認し、修正してください。
- エラーコード
- 2037.1
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 2037 (USRMSG)
BAD ELEMENT %1 GEOMETRY.
User information:
Possible error on GRID entry or connection entry. - 意味と対応
2031.0と同じです。要素のゆがみが大きすぎます。
- エラーコード
- 2048
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 2048 (USRMSG)
UNDEFINED GRID POINT %1 IN MULTI-POINT CONSTRAINT SET %2
User information:
An MPC entry references a grid point which has not been defined.
This message can be output in superelement analysis if:
1. All grids referenced on the MPC are not interior to the same superelement, or
2. The dependent DOF are downstream of the independent DOF. As a minimum requirement, when an MPC (or RBE) definition includes grid points interior to more than one superelement, then the independent DOF must be downstream of the dependent DOF. - 意味と対応
MPCが参照するノードがありません。
対策) 参照ノードを確認し、修正してください。
- エラーコード
- 2050.6
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 2050
INSUFFICIENT MEMORY FOR ROTOR DYNAMICS - 意味と対応
ローターダイナミクス解析に必要なメモリを確保できません。
対策) モデル規模、あるいは回転速度などのステップ数を減らしてください。
- エラーコード
- 2050.7
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 2050 (ROTPCD)
ROTOR DYNAMICS LIMITED TO A MAXIMUM OF 10000 MODES - 意味と対応
ローターダイナミクス解析の計算可能モード数10000を超えました。
対策) モード数を10000以下にしてください。
- エラーコード
- 3000
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 3000
EOF ENCOUNTERED WHILE READING DATA BLOCK - 意味と対応
モデルに不備があり、本来あるべきデータがないことを示します。
対策) モデルの荷重条件、拘束条件、モデルの参照するプロパティやマテリアルなどのすべてがそろっていることを確認しください。
- エラーコード
- 3000.6
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 3000 (SITDELC)
ITERATIVE SOLUTION FAILED DUE TO FAILURE OF PRECONDITIONER TO FACTOR.
THIS ERROR CAN RESULT IF THE STRUCTURE IS NOT RESTRAINED SUFFICIENTLY TO PREVENT RIGID BODY MOTION OR IF INTERNAL MECHANISMS EXIST. - 意味と対応
反復法ソルバーが収束しなかった。前処理段階で失敗した。
対策) モデルの拘束状態を調べてください。ソリッド要素のノードは並進成分だけした拘束できません。ソリッド要素だけで静定するには、少なくとも3点で固定してください。
剛体変位が発生している可能性がある。
- エラーコード
- 3000.7
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 3000 (SITDELC)
ITERATIVE SOLUTION FAILED DUE TO NEGATIVE DIAGONAL ELEMENT,
THIS ERROR CAN RESULT IF THE STRUCTURE IS NOT RESTRAINED SUFFICIENTLY TO PREVENT RIGID BODY MOTION OR IF INTERNAL MECHANISMS EXIST. - 意味と対応
同上ですが、異常にひずんだ要素が含まれている可能性もあります。
対策) モデルの拘束を調べるとともに、要素の形状ゆがみのチェックを行ってください。2次四面体ソリッド要素メッシュをオートで生成するとこのエラーが発生しやすいです。
- エラーコード
- 3000.8
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 3000 (SITDELC)
ITERATIVE SOLUTION FAILED DUE TO ZERO DIVISION
*** USER FATAL MESSAGE 3000 (SITDELC)
ITERATIVE SOLUTION FAILED DUE TO SINGULAR MATRIX - 意味と対応
反復ソルバーでゼロ割りが発生したことを示します。
対策) マテリアルやプロパティにゼロに近い値が含まれている可能性があります。これらを確認してください。
- エラーコード
- 3000.13
- エラーメッセージ
- 意味と対応
3000.7と同じです。
- エラーコード
- 3001
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 3001 (RMG2)
THE INPUT DATA BLOCK NAMED MUGNI AT POSITION 3 DOES NOT EXIST.
USER INFORMATION: THIS ERROR IS CAUSED BY ONE OF THE FOLLOWING:
1. THE DATA BLOCK WAS NEVER CREATED.
2. THE DATA BLOCK WAS DELETED.
3. THE DATA BLOCK IS SPECIFIED ON A TYPE STATEMENT IN THE CURRENT SUBDMAP OR A HIGHER SUBDMAP BUT THE CURRENT QUALIFIER VALUES DO NOT MATCH THE QUALIFIER VALUES OF THE DATA BLOCK(S) ON THE DATABASE.
USER ACTION: 1. IF YOU ARE EXECUTING AN UGS SUPPLIED SOLUTION SEQUENCE AND NOT USING THE ALTER EXECUTIVE CONTROL STATEMENT, THEN CHECK FOR BULK DATA AND/OR CASE CONTROL INPUT ERRORS. IF NO ERRORS CAN BE FOUND, THEN CONTACT UGS CLIENT SUPPORT.
2. IF YOU ARE EXECUTING A DMAP PROGRAM NOT SUPPLIED BY UGS, THEN FOR DEBUGGING PURPOSES INSERT STATEMENT DIAGON(20) BEFORE THE MODULE SHOWN ABOVE. - 意味と対応
解析に必要な荷重や拘束条件のうち、一部が生成されていないことを示します。多くは熱解析で輻射境界条件や対流条件を定義した場合、何らかの理由で解析できないことを示します。
対策) 初期温度セットを作成します。このとき、初期温度は解析条件で温度荷重を定義したノードやエレメントの温度に近い値にしてください。
解析が流れない原因は、初期温度を定義していないためです。輻射解析の場合で温度荷重だけの場合には、初期温度を定義しておかないと計算が正しく行われず、エラーが発生します。
荷重条件として、今回のモデルでは、周囲が絶対零度であるとして計算しています。出力される温度も絶対温度です。
この場合に追加して注意すべき点は、初期温度をゼロ度に近い温度に設定すると、収束計算の途上で負の温度結果を与えてしまうことがあります。このため、初期温度はなるべく高くしてください。
- エラーコード
- 3007
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 3007 (NLITER)
ILLEGAL INPUT TO SUBROUTINE NLINIT - 意味と対応
非線形反復計算に入る直前に何らかの問題で解析を実行できなかった。
対策) 直前にワーニングメッセージが出ている場合、確認して修正を試みてください。MATRIX IS NOT POSITIVE DEFINITEというメッセージがある場合、非線形解析の結果、要素がゆがみすぎたか、あるいは元々要素のゆがみが大きく、対角項に負値が生じている可能性があります。途中までの解析結果がある場合、収束した最後の解析結果を確認してみて下さい。
- エラーコード
- 3008
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 3008 (UTMCOR),
MODULE = %1
INSUFFICIENT CORE AVAILABLE FOR SUBROUTINE %2
PROGRAMMER INFORMATION: LOCATION KEY = %3 - 意味と対応
解析処理中にメモリが不足したことを示します。
対策) 2.56.12.2節の”NX Nastranのチューニング”を参考にしてメモリの割当てを増やすか、モデルを小さくしてください。
解析セットマネージャで表示される、[NASTRAN Executive and Solution Options]ダイアログボックスの[ソルバメモリ]欄に明示的に使用メモリ量を割り当てます。32bit版の場合、最大2GBで搭載メモリの70%以下の値を指定できます。
LP-64の場合、最大8GB、ILP-64の場合、最大128GBで搭載メモリ量の70%以下の値を指定できます。
このエラーは直接法の周波数応答や複素固有値解析で発生することもあります。
- エラーコード
- 3050
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 3050,
INSUFFICIENT TIME REMAINING FOR %1. TIME ESTIMATE IS %2 SECONDS. - 意味と対応
解析処理時間がタイムリミットを超えたことを示します。
対策) TIMEを増加させるか、モデル規模あるいは解析出力数を削減してください。
- エラーコード
- 3060.n
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 3060 (MSGWRT)
AUTHORIZATION ERROR ***
UNABLE TO OBTAIN LICENSES FOR %1
PLEASE REFER TO THE LOG FILE FOR ADDITIONAL DETAILS - 意味と対応
実行しようとした解析機能のライセンスが取得できないことを示します。
対策) ライセンスがない場合、解析機能を利用するためにはライセンス導入が必須です。
ネットワーク版でライセンスがあるにもかかわらず、このエラーが発生する場合、セットアップガイドを参照し、ライセンスサーバーの動作、及びクライアントが正しくライセンスサーバーをポイントしているかどうか、確認して下さい。
- エラーコード
- 3204
- エラーメッセージ
- AN ILLEGAL VALUE OF -NU- HAS BEEN
SPECIFIED UNDER MATERIAL ID%1 FOR ELEMENT ID%2
User information:
Plate elements must not have Poisson’s ratio equal to + 1.0 or -1.0.
Solid elements must not have Poisson’s ratio equal to +0.5 or -1.0. - 意味と対応
参照材料のポアソン比の値が不正です。(等方性)
対策) -1.0より大きく0.5未満(実際0.4995以下)の値にしてください
- エラーコード
- 4225
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 4255 (UDCBOD)
UNSYMMETRIC DECOMPOSITION OF DATA BLOCK KLLRH FAILS AT ROW 1. UNABLE TO PIVOT.
UII/MAXUIJ = NaN
ほか、 - 意味と対応
熱伝導解析または非線形解析で収束計算に失敗し、ゼロ割が発生したことを示します。特に熱伝導解析で、輻射計算を行う場合発生しやすいです。
対策) 収束が正しくおこなわれているかどうか確認してください。熱伝導解析の場合、繰り返し計算回数を増加させるか、あるいは初期温度を見直してください。初期温度の見直しが有効なケースは、最終的な温度が初期温度から極端に離れている場合です。
- エラーコード
- 4276
- エラーメッセージ
- BIOMSG: ERROR 31 HAS OCCURRED IN ROUTINE GETSTR , FILE INDEX = 0.
STATUS = 0
*** SYSTEM FATAL MESSAGE 4276 (GETSTR)
ERROR CODE 31 PID= 0 - 意味と対応
設計感度最適化解析でDRESP2カードの定義に問題がある場合、発生します。
対策) おそらく、DRESP1カードのID指定が重複してます。確認してください。
- エラーコード
- 4291.x
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 4291.
FOR TRIA3 ELEMENT WITH ID =%1
THE MATERIAL ROUTINE -MAT- RETURNS A 2X2 J-MATRIX FOR MATERIAL ID =%2 WHICH IS SINGULAR
*** USER FATAL MESSAGE 4291. (SQD41D )
FOR QUAD4 ELEMENT WITH ID =%1
THE MATERIAL ROUTINE -MAT- RETURNS A 2X2 J-MATRIX FOR MATERIAL ID =%2 WHICH IS SINGULAR.
ほか、 - 意味と対応
プレート要素が参照する材料プロパティのうち、剛性に関する項の値が不正で、剛性がない自由度があることを示します。
対策) 参照いている材料IDを確認し、材料剛性の定義がきちんと行われていることを確認してください。
- エラーコード
- 4402
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 4402 (PRTPRN)
NO L-SET REMAINS AFTER CONSTRAINTS AND O-SET REMOVED - 意味と対応
熱伝導解析で解析条件に全てのノードに温度を与えた場合、あるいは構造解析ですべてのノードの自由度を拘束したため、解析できる自由度がなくなったことを示します。
対策) 温度または拘束のない自由度を設けてください。
- エラーコード
- 4551
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 4551 (NL2CON)
- 意味と対応
熱伝導解析で収束計算に失敗したことを示します。
対策) 輻射や非線形荷重を含んでいる場合、初期条件や反復計算回数を増加させてください。相転移の場合、時間刻み幅を見直し、相転移温度レンジを少し広げてみてください。
- エラーコード
- 4295
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE (MTX244)
ELEMENT WITH ID =%1 HAS INVALID MATERIAL ID =%2 - 意味と対応
参照する材料がないか、あるいは不正な定義を含んでいる。
対策) 参照いている材料IDを確認し、材料剛性の定義がきちんと行われていることを確認してください。
- エラーコード
- 4301
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 4301.
FOR ELEMENT WITH ID =%1
THE MATERIAL ROUTINE -MAT- RETURNS A 3X3 G-MATRIX WITH EITHER OR BOTH OF TERMS G11 AND G22 EQUAL ZERO.
MATERIAL ID CONCERNED EQUALS %2
User information:
The material data (Gxx and Gyy) is not supplied for the QUAD4 element.
In material nonlinear analysis this message will be issued if PARAM,NLAYERS is greater than or equal to 12 and a stiffness update is performed during the nonlinear iterations.
The avoidance is to set PARAM,NLAYERS less than 12.
If the MID2 field on the PSHELL entry is greater than 0, PARAM,NLAYERS should be set to a value greater than 1 or bending stiffness will be ignored. - 意味と対応
プレート要素が参照する材料プロパティのうち、剛性に関する項の値が不正で、剛性がない自由度があることを示します。
対策) このエラーは異方性材料を使用している場合に発生します。参照いている材料IDを確認し、材料剛性の定義がきちんと行われていることを確認してください。
- エラーコード
- 4551
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 4551 (NCONVG)
*** STOPPED PROBLEM DUE TO FAILED CONVERGENCE
User information:
A solution is not possible. Review NLPARM requests and modify to select a better solution approach. - 意味と対応
非線形解析または熱伝導解析で反復計算が収束しなかったことを示します。
対策) 非線形収束パラメータNLPARMを確認し、反復計算回数を増加させるか、収束戦略を変更するかしてください。
- エラーコード
- 4658
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 4658 .
DIFFICULT GEOMETRY PREVENTS FURTHER COMPUTATIONS FOR ELEMENT WITH ID =%1 - 意味と対応
要素のゆがみが大きすぎて解析を続行できなかったことを示します。
対策) メッセージに現れる要素のゆがみを解消してください。
- エラーコード
- 4690.35
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 4690
RUN TERMINATED BECAUSE NUMBER OF OUTER LOOP ITERATIONS EXCEEDED.
CONTACT SOLUTION DID NOT CONVERGE.
CONSIDER MODIFYING THE BCTPARM PARAMETERS FOR A POSSIBLE CONVERGED SOLUTION. - 意味と対応
線形コンタクトで収束しなかったことを示します。
対策) コンタクトプロパティの反復計算回数などを増加させるか、コンタクトモデルを単純化してください。
- エラーコード
- 6011
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 6011 (IFPCCP)
THE NDDL DEFAULT TYPE OF PARAMETER ALPHA1 DIFFERS FROM THE TYPE DETERMINED FROM PARAM CARD DEFINITION.
USER INFORMATION: NDDL TYPE IS S.P. COMPLEX. PARAM TYPE IS S.P. REAL. - 意味と対応
レイリー減衰の定義で、複素数定義が正しく行われてないようです。
対策) レイリー減衰の場合、虚数項が0.0でも数値を指定してください。
- エラーコード
- 6062
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 6062 (DBC)
*** DIOMSG ERROR MESSAGE 6 FROM SUBROUTINE SPLIT1
OVERFLOW OF DICTIONARY PRIMARY INDEX FOR DATA BASE UNIT
1. User information:
Try adding a RECL keyword to the ASSIGN DBC card with a value greater than the default of 1024. - 意味と対応
XDBが標準の上限サイズ738MBを超えた場合に発生します。
対策) FMSにASSIGN DBC=’a.xdb’, RECL=##, delete を追加してみてください。
XDBのサイズはおおよそ(22×[レコード長]+5)×[バッファサイズ(byte単位)]で、レコード長はデフォルトで1024です。
ここで、##はレコード長で、以下のいずれかです。
1024 (デフォルト),2048, 4096, 8192, 16384, 32768, 65536
- エラーコード
- 6136
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 6136 (UDSFA)
INSUFFICIENT CORE FOR NUMERIC PHASE OF SPARSE DECOMPOSITION.
USER ACTION: INCREASE CORE BY #### WORDS - 意味と対応
スパースマトリクス分解中にメモリが足りなくなったことを示します。
対策) 使用できるメモリ量を指定分だけ拡大するか、あるいはモデルの自由度を減らして下さい。ワードの単位は、ILP-32/LP-64では4バイト、ILP-64では8バイトです。
- エラーコード
- 6482
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 6482 (DOPR3R)
FOR SUBCASE 1, THE ANALYSIS TYPE IS XXXX BUT THE DESOBJ COMMAND REFERENCES AN INCOMPATIBLE DRESP1 ENTRY WITH RID = ### AND RTYPE = YYYY - 意味と対応
設計感度最適化解析でANALYSISタイプに整合性のない設計感度応答量を指定した場合に発生します。
対策) エラーメッセージの示すDRESP1カードを外して下さい。
- エラーコード
- 6482
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 6413 (DFMSYN)
INSUFFICIENT MEMORY FOR THE SYMBOLIC PHASE OF SPARSE DECOMPOSITION.
USER ACTION : INCREASE MEMORY BY AN ESTIMATED ##### WORDS. - 意味と対応
マトリクスのスパース分解の途中でメモリが足りなくなった。
対策) 使用できるメモリ量を指定分だけ拡大するか、あるいはモデルの自由度を減らして下さい。ワードの単位は、ILP-32/LP-64では4バイト、ILP-64では8バイトです。
- エラーコード
- 6683
- エラーメッセージ
- *** USER FATAL MESSAGE 6683 (FRRD1A)
ALL COMPUTED EXCITATION FREQUENCIES ARE OUTSIDE THE RANGE F1 AND F2 FOR FREQ4 AND/OR FREQ5
BULK DATA ENTRIES, OR THERE ARE NO FREQi BULK DATA ENTRIES SPECIFIED.
PROGRAMMER INFORMATION: INPUT FILE 4 DOES NOT EXIST. - 意味と対応
周波数応答解析で加振周波数帯域が応答計算する周波数帯域(FREQi)の外側で定義されている。FREQiカードが宣言されていない。
対策) 加振周波数が応答計計算する周波数帯域と重なるようにしてください。
- エラーコード
- 6723.0,6723.1
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 6723
NON-POSITIVE DIAGONAL ELEMENT IN SCALAR ROW %1
USER ACTION: INCREASE IPAD VALUE ON BULK DATA ENTRY ITER.
ほか - 意味と対応
反復法ソルバーで計算中に対角項に負値が現れたか、要素反復法ソルバーを線形静解析以外で使用した。
対策) 反復法ソルバーのIPAD値を増加させるか、要素反復法ソルバーを線形静解析以外で使用しないでください。
- エラーコード
- 7355
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 7355 (ISHELL)
ISHELL PROCESSING FAILED. - 意味と対応
線形コンタクト、固着、あるいはAdvanced Nonlinearを使用中に何らかのエラーが発生した。
対策) コンタクトや固着の場合、先行する行にエラーメッセージが出力されます。Advanced Nonlinearの場合も同様で、エラーメッセージが確認できます。問題点を確認し、修正を試みて下さい。
- エラーコード
- 7796
- エラーメッセージ
- *** SYSTEM FATAL MESSAGE 7796 (DFMAM)
THE MAXIMUM INTEGER VALUE IS ABOUT TO BE EXCEEDED.
USER INFORMATION: THE MAXIMUM INTEGER NUMBER ALLOWED ON YOUR MACHINE IS %1. HOWEVER, DFMAM NEEDS TO DO THE OPERATION NFR*(NFR+1) WHERE NFR = %2.
USER ACTION: USE A DIFFERENT RE-ORDERING SCHEME VIA SYSTEM(206), OR REDUCE THE SIZE OF YOUR MODEL. - 意味と対応
モデルの規模が大きすぎて、計算機の処理可能な整数値範囲を超えてしまいました。
対策) モデルを小さくするか、ILP-64をお試しください。ただ、モデルを小さくするほうが有効でしょう。
- エラーコード
- 9025
- エラーメッセージ
- USER FATAL MESSAGE 9025
ERROR ENCOUNTERED IN THE CASE CONTROL SECTION - 意味と対応
解析条件を設定するケースコントロールセクションでエラーが発生しています。
対策) 荷重拘束条件、あるいは解析オプションが正しく設定されているか確認し、修正して下さい。
- エラーコード
- 9050
- エラーメッセージ
- USER FATAL MESSAGE 9050
RUN TERMINATED DUE TO EXCESSIVE PIVOT RATIOS IN MATRIX KLL.
USER ACTION: CHANGE USER PARAMETERS MAXRATIO AND/OR BAILOUT. - 意味と対応
モデルのどこかに剛性がないか、ひどく低い部分があることを示します。解析を実行してもよい答えにならない可能性があるのでエラーとして出力します。
対策1) モデルを確認し、剛性の低い部分をなくします。
対策2) PARAM,MAXRATIO,nの値を大きくします。デフォルトは1.E+7です。より大きな値を設定します。
対策3) PARAM,BAILOUT,-1をバルクデータに追加します。
- エラーコード
- 9056
- エラーメッセージ
- USER FATAL MESSAGE 9056
NO METHOD COMMAND WAS SPECIFIED IN THE CASE CONTROL SECTIO - 意味と対応
モード法動解析あるいは固有値解析でMETHOD=nを宣言しなかった。
対策) METHOD=nカードを宣言してください。
- エラーコード
- 9135
- エラーメッセージ
- USER FATAL MESSAGE 9135
RUN TERMINATED DUE TO EXCESSIVE PIVOT RATIOS IN MATRIX KOO.
USER ACTION: CONSTRAIN MECHANISMS WITH SPCI ENTRIES OR SPECIFY PARAM,BAILOUT,-1 TO CONTINUE THE RUN WITH MECHANISMS - 意味と対応
モデルのどこかに剛性がないか、ひどく低い部分があることを示します。解析を実行してもよい答えにならない可能性があるのでエラーとして出力します。
対策1) エラーの直前に問題のある自由度の情報が出力されています。 モデルを確認し、剛性の低い部分をなくします。
対策2) PARAM,BAILOUT,-1をバルクデータに追加します。
- エラーコード
- 9137
- エラーメッセージ
- USER FATAL MESSAGE 9137
RUN TERMINATED DUE TO EXCESSIVE PIVOT RATIOS IN MATRIX - 意味と対応
9050,9135と同様です。
- エラーコード
- SOL601のエラー
- エラーメッセージ
- ***ERROR: In MATS1= 1, TID must be blank for combined hardening(HR=3).
*** START SOL 601 ***
*** FATAL ERROR: PROCESSING OF NASTRAN DATA FAILED.
*** ADVANCED NONLINEAR EXIT CODE 0 ***
*** ISHELL PROGRAM ‘NXNA’ COMPLETED ***
^^^ USER FATAL MESSAGE
^^^ ERROR IN ADVANCED NONLINEAR MODULE 0
^^^SOL601 FAILED - 意味と対応
移動+等方硬化則で応力ひずみ曲線を指定した。
対策) 601における移動+等方硬化則ではバイリニアのみサポートします。バイリニアに変更して下さい。
- エラーコード
- なし
- エラーメッセージ
- *** FATAL *** DIMENSIONAL LENGTH: #.#####E-## IS SMALLER THAN “VFZTOL”:
1.000000013E-10 REASSIGN “PARAM,VFZTOL,X.XE-XX” TO BE SMALLER THAN THE DIMENSIONAL LENGTH.0FATAL ERROR - 意味と対応
輻射を含む熱解析でエレメントが小さすぎます。要素の最小面積の二乗は10-10よりも大きく無ければなりません。
対策) メッシュを粗くするか、単位系を変更してください。
- エラーコード
- その他
- エラーメッセージ
- forrtl エラー
- 意味と対応
NX Nastranが利用するFORTRANのエラーです。プリプロセッサで十分にモデルをチェックできなかった場合に発生することがあります。ゼロ割、実装以上のメモリの指定など広範囲です。
対策) モデルを確認してください。また、メモリの割当てを行った場合、正しい値を割り当てたかどうか確認してください。
BUFFERSIZEを以下の値に設定すると解消することもあります。
BUFF
- エラーコード
- その他
- エラーメッセージ
- USER FATAL ERROR 215
USER FATAL ERROR 5199
SYSTEM FATAL ERROR 233 - 意味と対応
設計感度最適化解析でDEQATNカードの定義に不正がある場合、発生します。
対策) DEQATNカードを確認してください。